今日は、3音ヴォイシングについて解説します。
ジャズの基本になるのでしっかり学習しましょう。
※本ブログでは「理論」を理解した後、次に何をすればいいかの「アクション」ができるようになることを目的としています。
そのため解説は最低限に留めているので、詳細な用語などは他のコンテンツで学習してください。
3音ヴォイシングとは
ヴォイシングとは、コードの構成音をどのように並べるかの配置のことをいいます。
3音ヴォイシングとは、「ルート」,「3度」,「7度」の3つで構成された和音のことです。
例えばCメジャーキーでのヴォイシングは以下のようになります。
五度圏とは
5度圏とは、全ての調が完全5度の間隔で並べられている図のことを指します。
3音ヴォイシングはこの5度圏を利用して練習してみましょう。
5度圏の使い方として「時計回り」で使うか、「反時計回り」で使うかの2種類あります。
- 時計回りに完全5度ずつ進行するパターン
- 反時計回りに完全4度ずつ進行するパターン
ここでは「強進行」と呼ばれている、より進行感が強い「反時計回りに完全4度ずつ進行するパターン」を前提として進めます。
以下の順で完全4度ずつ進みます。
C → F → B♭ → E♭ → A♭ → D♭(C♯) → G♭(F♯) → B → E → A → D → G
3音ヴォイシングの練習
それでは、3音ヴォイシングを12キーで繰り返し練習しましょう。
楽譜中の各キーの「2小説目」では「1小説目」と比較して、3度と7度を入れ替えています。どちらのパターンでも弾けるように練習しましょう。
上記の五度圏で解説した「反時計回りに完全4度ずつ進行するパターン」に従って、CキーのⅡ-Ⅴ-ⅠからFキー、B♭キー… と順に採譜しています。
練習する際に、Ⅱ-Ⅴ, Ⅴ-Ⅰと進む時の、3度と7度のポジションを意識してみましょう。
「Ⅱ-Ⅴ」と進むとき、Ⅱで3度の音がⅤでは7度になります。またⅡで7度の音の半音下の音がⅤでは3度になります。
「Ⅴ-Ⅰ」と進む時も同様に、Ⅴで3度の音がⅠでは7度に、Ⅴで7度の音の半音下の音がⅠでは3度になります。
例として「Cキー」で考えてみます。
「Ⅱ-Ⅴ」では、Ⅱで3度の「F音」がⅤでは7度に、Ⅱで7度のC音の半音下の「B音」がⅤでは3度になっています。
「Ⅴ-Ⅰ」では、Ⅴで3度の「B音」がⅠでは7度に、Ⅴで7度のF音の半音下の「E音」がⅠでは3度になっています。
こういった規則性を意識しながら練習に取り組みましょう。
以下からPDFの楽譜をダウンロードできます。
※本ブログは、以下の教則本を参考に作成しています。
ジャズの基礎を学び終わった方は、次のステップとしてとても参考になるので、ぜひトライしてみてください。
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