2024年1月にCCNA試験に合格しました!
その経験をもとにこれからCCNAを受験しようと思っている人に参考になりそうな情報をシェアできればと思います。
1. なぜこの記事を書こうと思ったか
- 一度CCNAに落ちてしまい、2回目で合格したため、その経験を踏まえてこれから試験を受ける人に役に立ちたいと思ったから
- 2024年1ヶ月に受験したので現時点で最新の情報をシェアできると考えているため (2024年2月執筆)
2. CCNAとは
- シスコシステムズ合同会社 による認定資格
ネットワーク系の資格では入門レベルで、実務経験がなくても合格は十分可能だと考えています。
実際私はネットワークの実務経験は0ですが、合格することができました。
3. どういう人が受けたらいい?
①ネットワークエンジニアを目指す人
ネットワークエンジニアを目指す方は業務で使うので必須の知識になると思います。
そもそもネットワーク機器市場ではCisco機器が約半分の割合を占めていますし、もしCisco機器以外を使うエンジニアであってもCisco機器の規格と標準規格がを比較して出題される問題も多く、より理解が深まります。
②ネットワークエンジニア以外のエンジニア
普段の業務ではそこまで必要ないですが、新しく現場に参画する際のPCセットアップ時や突発的な問題(ネットワークの不具合など)に冷静に対処して、ネットワークエンジニアに情報提供する時には役に立つと思います。
ただ、それ以外ではここまで幅広い知識が必要になることは少ないので、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験も受ける予定があればそちらの試験のネットワーク分野に力を入れるのがいいと思います。
③エンジニアではない人
エンジニアではない人はここまで詳細な知識が求められることはほぼないといっていいと思います。
もしネットワークに興味があるのであれば他の本などで理解を深める方が、実生活で役に立つと思います。
エンジニア以外の方には、以下の本が図も多くて理解しやすくオススメです。
4. どれくらいの勉強期間が必要?
前提として自分のスペックはエンジニア歴約3年です。
(アプリ1年、インフラ1年※ネットワークではない、その他研修・後輩指導などで1年)
それを踏まえた上で自分が合格するまでは約200時間程度かかました。
期間は会社に通いながら学習して4ヶ月程度です。
5. どうやって勉強した?
大きくインプットとアウトプットに分けて紹介します。
5. 1 インプット
【UdemyのCCNA講座】
まず、Udemyのウズウズカレッジさんが出している以下の講座を受講し、知識をインプットしました。
範囲は全て網羅されており、かなり詳細にわかりやすく解説されているためとても参考になりました。
また、パケットトレーサの実践演習もついており、実際に手を動かして確認することができます。
ただ試験本番の実技問題は、こちらのコースの実践演習よりもかなり難しく感じました。
また、本番では「Etherchannelの設定」なども出題されましたが、こちらのコースでは演習がなかったため、本番の実技問題に関して必ずしも全てを網羅しているわけではないことに注意してください。
パケットトレーサでの演習は理解が深まるため、取り組むことを強くオススメします。
慣れるまでは少し時間がかかりますが、合格までの道のりを考えると結果的に近道になります。
【白本】
Udemyのインプットで足りない部分は以下の白本で知識を補填しました。
この白本は体系的に解説されており、内容も全範囲網羅されていてわかりやすいのでオススメです。
また、パケットトレーサで演習する際も必要なコマンドは一通り網羅されていますので、Udemyの実践演習で足りない部分はこちらで補うことをオススメします。
5. 2 アウトプット
【マインドマップ】
複雑な部分はマインドマップにまとめて整理していました。
というのも試験分野によって、かなり分類がややこしいと感じたことがあったからです。
例えば、拠点間接続では「専用線」と「VPN」があって、VPNの中には「インターネットVPN」と「閉域網のVPN」があって、インターネットVPNには「サイト間VPN」と「リモートアクセスVPN」があって、、などかなり分類が細かく、普通に整理するには大変な部分も多くありました。
そこでマインドマップを使うことで、かなりスッキリ整理でき、試験時にも思い出せないということが減り、落ち着いて取り組むことができるのでオススメです。
特にCCNAは試験時間がかなりタイトと言うこともあり、事前にしっかり整理しておくことで試験中も悩む時間を減らせるので余裕がある人はぜひ取り組んでみてください。
マインドマップは「xmind」を使っていました。
※基本的な機能は無料で使えます。
【Ping-t】
「ping-t」というサイトで問題演習を繰り返してアウトプットを実施しました。
1500問近い問題数が掲載されており、これを繰り返し解くこととで試験合格に必要な知識は身につきます。
※2024年2月時点での1ヶ月の値段は、税込2640円となっています。
※自分は黒本も併用していましたが、ping-tでは全て網羅されているため、そちらだけ使用した方が効率がよかったなと思っています。
6. 受験形式は?
受験形式は、「テストセンター」での受験か、「自宅受験」を選択できますが、「テストセンター」での受験をオススメします!
少し自分が自宅受験をした時の実体験をお話しさせてください。
自宅受験当日、試験開始前に監督官と少しやり取りをしたあと、受験前のアンケートを進めていました。
するとあろうことか、最初のアンケートの時点でPCが固まって動かなくなってしまい、受験を中断することになりました。。
自分のPCは、メモリは「16メモリ」、プロセッサは「2 GHz クアッドコアIntel Core i5」を使用しており決してスペックは低くないし、Wi-Fiも通常通りだったためテスト資材が重かった可能性が考えられます。
幸い受験代は全額返金されましたが、もう一度再予約し直す羽目になりました(泣)。
そうならないためにもかなりスペックの高いPCを持っていない限り、テストセンターで受験することをオススメします。
また、自宅受験だったら不正が起こるのではないかと思う人もいるかもしれませんが、ほぼ不可能になっています。
具体的には、試験が始める前に試験官の方に、自分のPCのカメラを360度回して不正行為をしていないか事前確認され、受験中もカメラの枠から顔を離してはいけないというルールでした。
そこまで厳格に見張られているとリラックスして受験することもできないため、特に理由がなければテストセンターで受けるのが無難だと思います。
7. CCNAを受験するにあたっての注意点
【問題数】
自分が受験した時(2024年1月時点)は、実技問題が3問出題され、全部で88問出題されました。
実技がない場合は100問程度だと推測していますが、毎回決まった問題数ではないため、その場で時間配分を決めて進める必要があります。
【実技問題について】
問題形式は自分が受けた時は普通の問題と実技問題がありましたが、実技問題は現場でネットワーク業務をしていない人にはかなり難易度が高いと感じました。
そのためパケットトレーサを使って事前に学習していたからといって解ける確率は低いと考えています。
ただパケットトレーサは学習を進める上でかなり理解が深まるので、学習することを強くオススメします。
もし受験中に難しくて解けなかったとしても他の問題をきちんと落とさなければ、合格は十分可能だと思うので、焦らず淡々と進めましょう。
【時間配分について】
時間は個人的にはかなり短いと思うので、わからない問題には見切りをつけて次に進んでいく判断が重要だと考えています。
ただ、一度進むと後には戻れない仕様になっているため、そこは注意する必要があります。
【自宅受験をする人の注意点】
基本的にはテストセンターで受験することをオススメしますが、中には自宅受験をする人もいると思うので、情報をシェアします。
まず上でも記載しましたが、部屋の中は360度カメラでチェックされるため、間違ってもカンニングペーパを忍ばせておくなんてことは絶対にやめましょう。
また、テスト受験前に「OnVue」というアプリをダウンロードするのですが、そのアプリが受験中にWeb検索などしてカンニングできないよう、他のアプリのプロセスを切るよう要求されることがあります。
自分はの場合は「Google Chrom」と「Siri」が起動しており、そのプロセスを切るのにあたふたしてしまいました。
例えば「Google Chrom」のプロセスを切るには×ボタンを押すだけではダメで、それだとバックグラウンドで起動したままになっているため、きちんとプロセスを切る必要があります。
Macでは、「アクティビティモニタ」から、Windowsでは「タスクマネージャー」などからプロセスを終了することができるので、受験前に一度動きを確認しておくと本番慌てずに済むと思います。
8. まとめ
- CCNAとは、シスコシステムズ合同会社による認定資格
→ネットワーク系の資格では入門レベルで、実務経験がなくても合格は十分可能 - エンジニアであれば受験して損はない
- ネットワーク未経験者であれば、勉強時間の目安は200時間前後
- オススメの勉強方法は以下4つ
1. UdemyのCCNA講座視聴でインプット (パケットトレーサも触ってみる)
2. 白本の読み込みでインプット(パケットトレーサも触ってみる)
3.マインドマップで整理してアウトプット
4. ping-tの問題演習でアウトプット - 受験形式はテストセンターでの受験がオススメ
- 受験にあたっての注意点は以下4つ
1. 問題数は実技ありかなしかで大きく変わる
2. 実技問題が解けなくても焦らない
3. 時間がタイトなので悩みすぎに注意し、また後戻りできないことにも注意する
4. 自宅受験をする場合は、事前に他アプリのプロセスの切り方などをシミュレーションしておく。また不正は必ずばれるので絶対にしない
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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