いきなりですが、チャーチスケールは何種類あるでしょうか。
7モードで12キーなので全部で84種類あります。
※7モード(イオニアン、ドリアン、フリジアン、リディアン、ミクソリディアン、エオリアン、ロクリアン)
※12キー(C, D♭, D, E♭, E, F, F#, G, A♭, A, B♭, B)
それらを単純に暗記で全て覚えるのは大変ですよね。
そこで今回は、効率的なチャーチスケールの覚え方をご紹介します。
12キーのチャーチスケールが多すぎて覚えられないといった方は是非参考にしてみだください!
ちなみに本ブログは以下の本を参考に作成しています。
ジャズ中級者以上の方には、ジャズ理論を学ぶ上でかなり参考になる書籍になっていますので、興味のある方はリンクから飛んでみてください。
1. チャーチスケールの覚え方 (Cチャーチスケールを例に)
チャーチスケールの覚え方を2ステップで見ていきます。
- メジャースケールとマイナースケールを覚える
- メジャースケールとマイナースケールから派生したスケールを覚える
1つずつ見ていきましょう。
①メジャースケールとナチュラルマイナースケールを覚える
まず最初にメジャースケールとナチュラルマイナースケールを覚えます。
これだけは基本となるスケールですので大変ですが、頑張って覚えるようにしましょう!
メジャースケールは、第1モードのイオニアンスケールと同じスケールになります。
ナチュラルマイナースケールは、第6モードのエオリアンスケールと同じスケールになります。
下記のKey=Cのチャーチモードスケールで確認してみましょう。
※コードトーンに対しての避けるべき不協和音(アボイドノート)は、楽譜中にavoidという文字を入れています。
なぜこれら2つのスケールを先に覚えるのがいいかというと、これらの2つのスケールを基準に他の2、3、4、5、7モードのスケールも簡単に割り出すことができるからです。
下で確認していきましょう。
②メジャースケールとマイナースケールから派生したスケールを覚える
まずはメジャースケール(イオニアンスケール)の派生スケールを確認していきます。
メジャースケールから派生したスケールとして以下の2つがあります。
・リディアンスケール (第4モード)
・ミクソリディアンスケール(第5モード)
リディアンスケールがメジャースケールと違うのは、4音(F#)のみです。
ミクソリディアンスケールがメジャースケールと違うのは、7音(B♭)のみです。
これらの音は特性音と呼ばれ、そのスケールを特徴づける音になっています。
次にナチュラルマイナースケールの派生スケールを確認していきましょう。
ナチュラルマイナースケール(エオリアンスケール)から派生したスケールとして以下の3つがあります。
・ドリアンスケール(第2モード)
・フリジアンスケール(第3モード)
・ロクリアンスケール(第7モード)
ドリアンスケールがマイナースケールと違うのは、6音(A)のみです。
フリジアンスケールがマイナースケールと違うのは、2音(D♭)のみです。
ロクリアンスケールがマイナースケールと違うのは、2音(D♭)と5音(G♭)です。
このようにしてメジャースケールとマイナースケールを覚えるとそこから簡単に派生スケールを割り出すことができます。
それに加えてスケールの特性音も把握できるので、アドリブの時にその音を強調して演奏するといった工夫もできます。
84種類あるチャーチスケールを全て覚えるのに比べたら、24種類(メジャー・マイナー× 12キー)だけ覚えればいいので随分気が楽になったのではないでしょうか。
以下全てのキーでチャーチスケールを掲載していますが、全て上記と同じルールで簡単に覚えることができます。
メジャースケールとマイナースケールの24種類だけはしっかり覚えてアドリブ上達に向けて練習していきましょう!
※以下チャーチモードの楽譜で、C#とD♭など「異名同音」のキーは、鍵盤上では同じ音のためどちらか一方のみを表示しています。
2. D♭チャーチモード
3. Dチャーチモード
4. E♭チャーチモード
5. Eチャーチモード
6. Fチャーチモード
7. F#チャーチモード
8. Gチャーチモード
9. A♭チャーチモード
10. Aチャーチモード
11. B♭チャーチモード
12. Bチャーチモード
終わりに
今回は、チャーチモードの覚え方をご紹介しました。
まずは基本となるメジャースケールを覚えて、そのあとその派生スケールを覚えるという順序で効率的に練習していきましょう。
最後まで見ていただきありがとうございました!
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